OpenMinedの中でCOVID-19関連アプリの開発を支援しようという動きがあり、そのお知らせ記事の翻訳を行わせて頂きました。
翻訳記事はこちらです。
詳細は記事を読んで頂ければお分かり頂けると思うのですが、背景を補足しておいた方がわかりやすいと思い、ここに記します。
OpenMinedとは
OpenMinedはプライバシーに配慮したディープラーニングの手法を開発、オープンソースで公開しているプロジェクトです。
COVID-19アプリとは
現在コロナウィルスの感染拡大を受けて、感染の広がりを分析するためアプリケーションが急ピッチで開発されています。
ざっくりいうと、感染者のスマートフォンに特定のアプリを入れさせ、感染者がどこで誰にあったのか、どんなイベントに参加したのかをトラッキングするアプリです。
クラスタの発見に役立ちますし、年齢その他の情報とともにその後の症状の経過もデータ化できれば、コロナウィルスそのものに対する分析に役立ちます。
しかしながら、位置情報、コンタクト、そして所属しているグループ(学校、会社、サークルなど)の情報をガバメントに全て渡してしまうというのはある意味において危険な事です。
政府が人を管理するツールとして将来使われないとも限らないですし、突貫工事で開発されたアプリはセキュリティ的に脆弱である可能性も高いです。
OpenMinedが活用できるところ
そこで、OpenMinedです。OpenMinedは元々はプライバシーを侵害せずディープラーニングのトレーニングを行える技術をオープンソースのライブラリとして提供しているのですが、同じ技術がプライバシーは守りつつも統計情報は活用できる、そんなアプリ開発に使える可能性があります。
コロナウィルス関連で個人をトラッキングするアプリを開発中だけど、興味があるという方は是非OpenMinedの詳細を見てみてください。